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  第5回 「ロンドンの宏先生」 福島光加  
第5回目は、宏先生の通訳として、海外出張を多数ご一緒されました福島光加先生に
ご登場いただきます。
1983年のヨーロッパ3カ国を訪れた際のエピソードをご披露いただきました。

ロンドンの宏先生

「この肉、ミディアムレアじゃないぞ。焼きすぎている。」
ロンドン郊外のレストランで宏先生はご機嫌ななめだった。
まわりのアトリエスタッフたちが一瞬食事の手をとめた。
お肉の上には野菜入りのソースがかけてあったと思う。
私ははじめて宏先生の通訳兼秘書として、その旅に随行した。
なれないことばかり、失敗の連続だった。
「かえてもらえ!」という先生の言葉をウェイターに言うと、
「焼いたときはそうだがソースをかけると暖まってこうなる」という返事。
「そんなことあるか!」とお怒りの言葉。
「食べるときに合わせるのがプロじゃないか、バカ!金払わなくていいぞ。」
「どうしよう」とおろおろする私。「いくぞ!」と先生。
もっともなのだが.......。
「あとで聞かれたら、その分は払いませんでしたと言っとけばいいよ。」と
助け舟を出してくれたのは、アトリエメンバーの一人だった中林孝さんだった。
 
きれいに咲いた、ほとんど満開のこでまりや桜などをいけこむとき今美しくても、、
翌日がパーティーの本番なら、思いきり花をつまみ取ってしまうことがある。
「いいタイミングで咲いてくれて、とてもきれいでした。その後も長持ちしたのですよ。」
と依頼主に言われれば、してやったりと思う。
その裏で、なぜかあの「ロンドン焼肉事件」をなつかしく思い出す。
多くの日本人がいたにもかかわらず、宏先生は、特別なオーラを外国で発していらして、
あの人はだれだろうというまわりの人の視線を感じることが多かった。
1980年代半ばのことである。
1983.6 I.Iヨーロッパ地区研究会にて
1983.6 I.Iヨーロッパ地区研究会にて
(宏先生のとなりで通訳中の福島先生(右から2番目))
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草月会埼玉県支部