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第6回目は、仙台在住でご活躍の丹野霞園先生に、いくつかの思い出をお話いただきました。
 
第6回 「先生の思い出」
丹野霞園
 
宏先生との思い出といいましても、私は一言で 緊張、それも過度の緊張の
中で、いろいろご指導をいただき、大変感謝しております。
 
家元研究科で宏先生から講評をいただく時、私はいつも心臓が飛び出す位ドキ
ドキで、気持ちは最高潮にたっしていました。
ある日、先輩の受講生から「講評の時、大部分の受講者は無言で頭を下げて
ご挨拶をするだけ。これでは、先生に気持ちが伝わらないのではないかしら。」と
いう言葉と勇気をいただき、「今日こそは」と決心をして、「お願いいたします。」と
声に出してご挨拶をいたしました。しかし、ご講評後は、「ありがとう・・・・」ござい
ました は、声になりませんでした。
宏先生には大変申し訳なく思うと同時に、自分の苦手な事は、無理をしないで自
然体がよいのでは。とつくづく思い知らされた研究会でした。
 
70周年記念支部展にご出品をいただいた時のことです。
オープン初日にお帰りになられるということで、すでに仙台空港に向かわれた後、
宏先生が薬をお忘れになられたことがわかり、ご出発直前にタクシーで
お届けしました。
私がホッと安心していると、宏先生はとてもやさしくニッコリと喜んで下さり、「今
日から6日間、支部展、頼むよ。」とおっしゃいました。
私などに、頼むよ、と。
私は胸がいっぱいで、涙が止まらないお見送りとなり、今でも忘れることができません。
 
また、デモンストレーター養成講座終了の懇談会では、こんなことがありました。
宏先生と当時副会長の茜先生をはじめ、先生方と受講生にコーヒーと洋菓子が
用意されたのですが、宏先生は「みんな、すごく疲れているんだから虎屋の
和菓子の方がよかったのではないの。」とお気遣いいただきました。
本当に優しい先生のお心を知り、嬉しさでいっぱいになりました。
 
思い起こしますと、厳しさと優しさの中に、なによりも創造する楽しさを
導いて下さったのだと感じています。
宏先生と当時副会長の茜家元
宏先生と当時副会長の茜家元
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草月会埼玉県支部